卒業旅行レポその3

3日目。4時45分に起床です。体調に異変を感じ始めたのは寝る前くらいでしたが、朝起きてみてやっぱりおかしいです。こりゃ風邪だ!でもここまで来たら気合いで旅行を楽しんでやるぜ。
そうして始まった3日目は、まず温泉で朝風呂につかることから。んで、松山から予讃線を乗り継いで高松へ。うどんを食べてお腹を満たし、瀬戸大橋線で本州再上陸、大阪のホテルに泊まります。
5時半にチェックアウトを済ませ、まだ日が昇っていない中、伊予鉄道松山市駅からバスに乗ります。早朝着のフェリーと連絡した道後温泉行きのリムジンバスがここを経由するはず!でも乗り場がよく分からなくてバス停の案内を見ながら人気のないバスロータリーをウロウロしていると、ロータリーの反対側にバスが颯爽と登場。待って待って!朝から重いリュックを背負いながらの猛ダッシュを決めました。あやうく乗りそびれるところだった。
で、松山市内をバスに揺られること15分ほどで道後温泉駅前に到着。アーケードを抜けると道後温泉本館です。

道後温泉は文豪ゆかりの温泉として知られ、正岡子規夏目漱石も入浴した温泉です。時間の関係もあって、彼らが文学談義に花を咲かせたという「坊ちゃんの間」で休憩するほどゆっくり出来なかったけど、浴室内にある「坊ちゃん泳ぐべからず」という有名な木札を見られたので満足です。道後温泉本館は朝6時から営業しているのですが、朝も早よから繁盛してました。時間も時間だったし、客はジジイばっかりです。そーゆーこともあって浴室内は銭湯みたいなもんでした。まぁでも坊ちゃんゆかりの温泉につかるってのは風流ですな。風呂上りのコーヒー牛乳もサイコーでした。満足したボクは、道後温泉駅から路面電車に乗ってJR松山駅に向かいました。

下は坊っちゃん列車という特別便。一日に何本か走ってるらしいです。

予讃線松山駅を7:46に出発。車内でボックスシートを独り占めしながら日経新聞を読んでいると、ふと近くの席から会話が聞こえてきました。彼らも鈍行列車の旅をしてるようです。男女6人くらいのグループだったんですが、時間が経つごとにどんどん会話がなくなって、みんなうつむいちゃってグロッキーになっていくのが良く分かります。伊予西条駅での乗り継ぎのころにはみんな死んだような顔をしてたね。鈍行列車の旅は甘くないってのが彼らもよく分かったことでしょう。まぁ気持ちは分かるよ。観音寺駅の到着から発車までの意味不明な17分待ちはボクもキツかった。
で、12時半に高松駅に到着し、高徳線に乗り換えます。車内ではお遍路のおばあちゃんたちと一緒でした。栗林公園北口駅で下車し、お腹の虫を鳴らしながらお目当てのうどん屋に向かいました。
今回行ったのはこちら。竹清(ちくせい)というお店。いつも行列の絶えない、讃岐うどんの名店です。

こちらのお店のシステムは、行列に並んでる間におばちゃんがうどんに乗せる天ぷらの注文を尋ねてくるのでそれに答えて、名前を告げます。「あら、初めて聞く名前だわ。この辺の人じゃないね?」とおばちゃんに言われたので、千葉から来た事やどのような漢字を書くのかを説明したらおばちゃんが興味津津で、行列そっちのけでおばちゃんが喋り始めたので焦りました。後ろの人すみません。で、レジでうどんを注文し、すぐに渡されるうどんを冷たいのがよければそのまま、温かいのがよければ自ら湯通しして温めます。ボクは温かいのが良かったので周りの人の見よう見まねでうどんを湯通しし、つゆを注いでネギとショウガをトッピングしました。これが讃岐うどん独自のセルフサービスらしいです。
席でうどんをチュルチュルしながら待っていると、自分の名前が呼ばれて天ぷらを渡されます。注文を受けてから揚げているので、アツアツです。ボクが頼んだのは、ちくわとタマゴ。

ちくわは揚げたてサクサクでフワフワ、タマゴはとろーり半熟で絶妙、うどんはコシがあり、関西風の薄味のつゆもこれまたサイコーでメチャクチャ美味かったです。うどんは2玉分頼んで、多いかな?と思ったけど、ペロッと食べてしまいました。しかも、このボリュームで合計380円という激安。うまい、安い、早い。讃岐うどん最強グルメ説!
満腹になったボクは、腹ごなしに高松の市街地をブラブラと適当に歩きながら高松駅を目指します。高松駅には構内にもうどん屋がありますが、先ほどのうどん屋とどのような違いがあるのか興味を持ったボクは入ってみることに。
この店は昔、出稼ぎで本州に行っていた人が四国に帰ってきた時に故郷を感じる店をモチーフにしているんだとか。シンプルそうな大根おろしぶっかけうどんを注文して、お金を用意してる間にもう完成。早っ。食べてみると、これはこれでうまい。讃岐うどんの名店と比べると多少劣る感じですが、駅のうどん屋のレベルじゃないです。しかも350円とこれまた激安だし。やはり讃岐うどん最強説。
高松駅から快速に乗って岡山を目指します。本州再上陸。

岡山からは赤穂線経由で姫路へ。うどんを実質3玉食べてお腹いっぱいになったら甘いものが食べたくなったので、岡山駅での乗り換えの時間を利用し、コンコースのお土産屋できびだんごを購入。電車の中で食べました。うめぇ。まぁでも、きび団子ひとつごときで鬼退治なんていう命がけのことはしたくないけどね。
姫路では姫路城を眺めました。時間の関係で中には入れませんでしたが、これまた世界遺産だけにライトアップされた天守閣は貫禄がありましたね。

JRで大阪へ向かいます。城址公園で黒猫を3匹ほど目撃しましたが、やっぱりどうも具合が悪い。体調は悪化の一途。車内で立ってるのがツライくらいフラフラです。それでもうまいものは食べたい!ということで、ホテルに行く前に千日前商店街に立ち寄ってたこ焼きを食べました。てゆーか、大阪雨降ってるし…。
ホテルに着き、共同風呂に入ったら全身入れ墨のおじさんに話しかけられました。こ、こえー。