卒業旅行レポその2

二日目は世界文化遺産厳島神社原爆ドームを見学し、広島市民球場でオープン戦を観戦し、船で松山に渡るという流れ。
6時に起床し、ホテルを出発。広島にはJRの駅、繁華街、原爆ドーム、広島宇品港などを結ぶ路面電車が走っています。特に乗ることはないんだけども、路面電車が走ってる街で車を走らせるのは怖いね。路面電車に対する交通ルールなんか覚えてないぜ!


広島駅から山陽本線で宮島口駅に向かいます。やたら鼻がムズムズするので、宮島口駅前のコンビニでマスクを購入。7枚入りで200円。安い。PB恐るべしです。んで、駅から5分のJRのフェリー乗り場からフェリーに乗り込んで宮島へ。おそらく、物心ついてからは初めて船に乗りました。潮風が気持ちイイ…ってか風が強くてずっと客室内にいましたが。

15分ほどで宮島の入口、宮島桟橋に到着。地図を見ながら他の観光客に付いて歩いて行くと、街中にシカがいっぱいいることに気づきます。このシカは野生で、昔から宮島に住んでるみたいです。江戸時代の厳島図絵や宮島絵図にもシカが描かれていて、さまざまな文人や僧の旅日記にもシカのことが書かれてるそうです。にしてもこのシカたち、やたら大人しいです。人間に慣れてるんでしょう。団体の観光客の記念撮影の時もジッとしていますし、もはやふてぶてしさすら感じます。さながらふれあい動物園みたいですね。


5分ほど歩くと厳島神社に到着です。厳島神社は、造られたのは推古天皇の時代で、平清盛が安芸の国を治めるようになってからは平家が代々崇拝したという神社です。入ってみると、回廊は名前の通り厳かでかつ神秘的な雰囲気が漂っています。そして美しい建物の造りに絶句します。



高舞台。清盛公は酒を飲みながらこの舞台で行われた舞いを楽しんだのでしょう。なんてエロオヤジ!

有名な大鳥居。ボクが行った時間はちょうど満潮時だったので、海に浮かぶ大鳥居を見ることができました。この大鳥居、海底に埋めてあるんじゃなくて沈めてあるんだって。ちなみに干潮時は大鳥居があるところまで歩いて行けるらしいです。

世界遺産を目の当たりにして平安時代の雰囲気に触れたボクは、船に乗って宮島を後にしました。そしてJRに乗って横川駅で降り、徒歩で広島の町並みを堪能しながら原爆ドームへ向かいました。

原爆ドーム原子爆弾で破壊された旧広島県産業奨励館の跡で、戦争の記憶を忘却することがないように補強工事を施したものです。驚いたのは外国人観光客の多さ。外国人の皆さんも歴史を反省して二度と戦争をしないと心に刻んでくれたらいいですね。
平和記念公園。関東の人間はニュースでしか見たことがないかもしれませんが、毎年8月6日に式典が行われる場所です。石碑の前では手を合わさざるをえません。


そして平和記念資料館に行きました。ここでは、なぜ広島に原爆が落とされたのかを始めとして、焼けた服の展示や原爆後遺症についての解説も見ることができます。原爆が落とされるまでの経緯は、展示を時系列で見ることが出来るんですが、落とされた瞬間の展示である8時15分で止まった「腕時計」が特にすごいです。生々しい。自然と涙が出てきます。
戦争というのは絶対に忘れてはならないものだとは思っていましたが、この資料館を訪れて、その意識がさらに強くなりました。ボクは東京の人間ですが、同じ日本人として原爆の恐怖、戦争の愚かさを後世に伝えていかなければならないと思います。そのために、広島という土地は自分が父親になる前に一度足を運んでおくべき場所です。


さて、次は広島市民球場で野球観戦です。広島対ロッテのオープン戦。広島は新しい球場で公式戦を行う予定ですが、オープン戦までは市民球場で行います。実にありがたい。おかげでボクの全12球団フランチャイズ球場制覇計画に間に合いました。初めて来たけど、ボクにとって市民球場での選手の雄姿を見れるのは最後ということで感慨深いです。そんな市民球場は、噂通りメチャクチャボロイです。外野の芝生がガサガサのボロボロ。座席も汚いし…。こりゃ建て替え必須ですわ。で、選手名鑑を購入していなかったので球場内の売店で買おうと思ってたんだけど、売ってないっていう。外野席の売店には食い物しか置いてねぇ。オープン戦だから出てくる選手がよく分からないって!これは球場がボロイから、というわけではない。試合は5-6でロッテが珍しく空気を読んで負けました。今年の竹原さんは何かやってくれそう?
試合終了後、広島駅でカキの駅弁を購入。んで呉線に乗車。広島の新球場を横目にいざ呉の阿賀港へ。安芸阿賀駅で下車して徒歩で阿賀港まで行きました。40分くらい歩いた…。去年に阿賀港は遠い場所に移転したみたいで、それに伴って無料送迎バスが出てるらしいです。でも先着9人!もし乗れなかったらアウトなので時間に余裕を持って歩いて行ったんだけど、ここまで遠いとは…。しかも早く着きすぎたし。
1時間弱待ってフェリーに乗船。四国へ渡ります。客室内ではTBS系列の番組が流れてて、からくりテレビを見ながらカキの駅弁を食べました。後ろの席のおねーちゃんが超かわいくて、そっちが気になってたせいで味をあんまり覚えてないんだけど。
そんなこんなで約2時間後にフェリーは松山の堀江港に到着。ボク自身、四国に初上陸です。ここから予讃線の堀江駅まで徒歩で5分ほど。すぐ駅にたどり着いたんだけど、この堀江駅、ボロボロの小さな無人駅です。オバケが出てきそうです。ホームに入ってきた電車もボロボロのワンマンカーだし、モーター音うるさいし…。

そんなオンボロ電車に乗って15分ほどで松山駅に到着。ホテルにチェックインを済ませ、寝ました。