卒業旅行レポその4

5時起床。この体調で睡眠時間が5時間そこそこじゃ寝不足感は否めません。でもやるしかねぇぜ!この日はまず、大阪を6時過ぎに出て京都で湖西線に乗り換えて北陸は福井を目指します。琵琶湖に昇る朝日が気持ちイイ!

10時前に福井駅に到着。乗り継ぎの電車まで時間があったので駅前をブラブラ歩きましたが、県庁所在地なのに駅前には大きなビルが少なくて、田舎だなぁという印象です。北陸出身の会社の同期が「福井の人間はやたら大阪へ出て行きたがる」と言ってたし、福井はどんどん市街地も過疎っていくんでしょうね。

で、駅弁を購入して、朝から何も食べてなくて空腹限界点突破のため、駅の待合室で食べました。福井と言えばカニということで、カニめし弁当です。カニぎっしり。でも正直カニがパサパサしてて安っぽい感じがしましたが、空腹と福井の雰囲気補正付きでおいしかったということで。

さて、朝食を済ましたところで北陸本線に乗車。福井から約1時間半で北陸の中心都市、石川県は金沢に到着です。金沢はさすがに都会ですね。駅前にはデカいビルがニョキニョキと建ってるし、車もバンバン通っています。
小雨がパラつく中、金沢城兼六園を目指して歩きます。金沢駅から20分歩くと城の石垣沿いの道に入ります。で、金沢城兼六園の間の道を散歩。


加賀百万石の国における金沢城は、前田利家にゆかりのある城です。落雷で焼失した天守閣は再建されずに、日本の城には珍しく、天守閣は存在しません。兼六園と言えば水戸偕楽園、岡山後楽園と並ぶ日本三大名園のひとつ。加賀藩の藩主によって代々親しまれてきました。金沢城兼六園も時間の関係で外から眺めるだけしか出来ませんでしたが、また来た時は中に入ってゆっくり散歩、見学したいです。
金沢駅に戻る途中、有名な近江市場を見学しました。上野のアメ横を彷彿とさせる活気で、カニをはじめとする魚介類、野菜や果物、いろんな加工品も売られていました。どうやら越前ガニ1杯の値段の相場は大体5000〜6000円くらいみたい。か、買えない…。
近江市場には美味しい魚介料理を食べさせてくれるお店もいくつかあるみたいです。金沢は結構見どころがいっぱいあって、一日かけて楽しめる場所ですね。滞在1時間ちょいじゃ物足りない!今度はゆっくり来たいです。
さてさて、ギリギリで再び北陸本線に乗り込みます。金沢から約1時間、14:38に富山駅に到着。駅の案内に従って出口に向かったら、すぐにそこは駅ビルに入り口で、駅員さんがそこに立って改札業務を行ってました。てか、福井し金沢しかり、北陸には自動改札というものがないのですか。
富山でのお目当てはこれ。駅ビルに入っている白エビ専門店「白えび亭」というお店の白エビ天丼と刺身セットです。

白エビは、ホタルイカに隠れがちですが富山の立派な名産です。ホタルイカは富山といっても県東部の滑川の方が有名ということで、富山駅周辺では味わえそうもなかったので白エビを食べることにしました。初めて食べた白エビは、普段寿司屋や刺身で食べる甘エビがさらに小さくなったもの、という感じ。一匹一匹が小さい分、甘エビよりも味が薄いというか。まぁおいしかったけどね、驚きはなかったかな。
で、富山と言えば、ということで駅弁屋でマス寿司を購入(結局家に帰って食べた。消費期限ギリギリ)。乗り換えの時間まで余裕があったので駅の待合室で新聞を読んで時間を潰していました。富山駅富山県の中心駅だけに若い人たちもたくさん歩いていましたが、どんなにカワイイ女の子もイケメンな男子も、いかんせんファッションが…。なんかみんな派手なの着りゃ今風で都会っぽいっていうセンスなのね。やっぱり北陸は田舎だ!

16:09発の高山本線に乗り込みます。「もっと高山本線」って言われても、本数が少なくてこんなボロいワンマンカーじゃ使い勝手が…。


高山本線は富山と岐阜を結ぶ電車。飛騨の山間を縫うように走るため、車窓からは思わずシャッターを構えたくなる絶景が広がります。
ボックスシートで相席になった白人のおねーさんに「コノ電車猪谷行キマスカ?」と話しかけられましたが、ぶっちゃけ風邪ひいて具合が悪かったので英語が「イエス」すら浮かばなくて「うん、うん」としか答えられなかった。ソーリー、おねーさん。そのおねーさんも車窓の景色をデジカメに収めようとしてたけど、どうやらカメラの手ブレ防止機能を使いこなせていないみたいで、シャッターを押してはモニターを確認しては首を傾げていました。助けてあげたかったけど、おねーさんのデジカメがソニー製だったので(ボクのはオリンパス)、操作性の違いで自信がなかったので助けませんでした。せっかくの日本なのにアイムソーリー、おねーさん。
猪谷駅から高山本線を乗り継いで、18:22に高山駅に到着。高山駅といえども改札は駅員さんが行います。レトロな佇まいの駅舎ですが、やっぱり駅前は田舎。タクシーロータリー、コンビニ、お土産屋、ホテルという、最低限の建物しかないような駅前です。そんな日も落ちてすっかり暗くなり雪までちらついている駅前をテクテク歩き、お目当てのラーメン屋へ向かいました。高山と言えば飛騨高山ラーメンでしょ!普段はこってりラーメンばっかり食べてるから、あっさりして美味しい高山ラーメンが食べたい!と胸躍らせて店にたどり着いてみると、トビラに「夜の営業は20時からです」っていう張り紙が。なにー!食べログの情報と違うぞ!
仕方ないのでケータイで他の店を探しますが、これといってお店が見つかりません。ここまで来て諦めきれない…。すると、駅前に戻ると「高山ラーメン」の暖簾を掲げたラーメン屋を発見。もうこの際ここでいいべ!

高山ラーメンは醤油ベースのシンプルな味でとてもあっさりしています。具もチャーシュー、ネギ、メンマというシンプルなもの。食べやすくて、外が寒かったこともあってズルズルバクバクあっという間にたいらげてしまいました。うまかった。こーゆーラーメンもやっぱりおいしいです。
お腹いっぱいです。高山駅から再び美濃太田行きの高山本線に乗りこみます。ここから終点の美濃太田までは、約2時間半の苦行です。もう旅行も終わりですが、最後の最後にこの苦行。外が真っ暗だから景色も見えないし、でも寝たら夜行列車で眠れなくなるから絶対寝ちゃダメ、ということでひたすらウォークマンでナイナイを聴いてました。
耐えに耐えてようやく終点の美濃太田駅に到着。そこから岐阜行きに乗りついで、23:01にようやく岐阜に到着。

岐阜からは23:29発の夜行快速ムーンライトながらに乗って東京に帰ります。ムーンライトは快速扱いのため、青春18きっぷと指定券(510円)だけで乗車可能なのです。ムーンライトながらは今春のダイヤ改正によって毎日一本運行されていたものが全線臨時列車となってしまうため、乗る機会が激減します。よって、ホームには鉄ヲタのカメラ小僧がたくさん。事前に駅の待合室に駅員が入ってきて「フラッシュ撮影はご遠慮くださいね」と注意があったほどです。上の画像の奥のホットパンツとハイソックスが素敵な女性も写真を撮ってました。
ムーンライトには初めて乗車しましたが、夜行列車なのに車内の電気は常につきっぱなしなんですね。バスとは違います。でも疲れと体調の悪さから、車掌さんの切符拝見が終わるとすぐ寝ちゃいましたが。沼津でトイレ休憩に起き、再び寝て、終点の東京には翌朝5時過ぎに到着。フラフラしながら家に帰り、お腹がすいたので持って帰ってきた富山のマス寿司の駅弁を食べましたとさ。おしまい。
おいしいものたくさん食べたし、ボリューム満点の楽しい卒業旅行でした。4月から頑張って働こうと思いました。んでお金貯めて、本州は大体周ったので今度は北海道周遊旅行、九州周遊旅行に行きたいね!